DJI Zenmuse H30シリーズ

Zenmuse H30シリーズは、広角カメラ、ズームカメラ、赤外線サーマルカメラ 、レーザー距離計、NIR補助ライトの5つの主要モジュールを搭載しています。最先端インテリジェントアルゴリズムを採用し、日中、夜間のビジョンの限界を超え、公共安全、エネルギー検査、水源保護、林業など、様々な業務を無理なく、快適に行うことができます。

昼も夜も多彩なパフォーマンスを発揮

ズームカメラ
– 最大34倍の光学ズームと最大400倍のデジタルズーム
– 40 MP 1/1.8インチCMOSセンサー
– 動画解像度:最大3840×2160@30fps
広角カメラ
– 焦点距離(35mm判換算):24mm、DFOV:82.1°
– 48 MP 1/1.3インチCMOSセンサー
– 動画解像度:最大3840×2160@30fps
レーザ距離計
– 測定範囲:3~3000m
– 測定精度:≤500m:±(0.2m+測定距離
×0.15%)>500m:±1.0m
赤外線サーマルカメラ(H30Tのみ)
– 焦点距離(35mm判換算):52mm、DFOV:45.2°
– 非冷却VOxマイクロボロメータ
– 画像解像度:1280×1024
– 動画解像度:1280×1024@30fps
– 温度測定範囲 :- 20℃~1600°℃[1]
近赤外線補助ライト
– 波長:850nm
– FOV:4.6±0.6°(丸型)
– 安全性評価:クラス1
– 照明範囲:約100mの距離で直径8mの円形

より遠くまでクリアな視界

最大34倍の光学ズーム‌と
最大400倍のデジタルズーム

高解像度40MPズームカメラを搭載し、最大34倍の光学ズームと400倍という圧倒的なデジタルズームを実現します。前機種と比べ、[2]より離れた距離から被写体を観察するだけでなく、細部まで情報を捉えることができます。

ズームカメラでも安定した画像を実現

DJIの最新の映像ブレ補正アルゴリズムによって、望遠の揺れを効果的に軽減し、鮮明かつ安定した画像で、詳細な送電線の点検を実現します

最長3000 m‌の計測を実現する
レーザー距離計

レーザー距離計は、前機種の2.5倍の測定範囲を実現し、[3] 3 m~3000 mの範囲にある被写体の、[4]カメラからの直線距離、高度、GPS座標といった位置情報を正確に捉えます。

進化したナイトビジョン

フルカラー ナイトビジョン対応 ズーム/広角の両カメラは、低照度時に夜間撮影モードへの切り替えを可能とし、ライブビューと録画品質が向上しています。これにより、夜間撮影時の操作効率と精度が確保され、昼から夜まで連続して操作を行うことができます。

白黒ナイトビジョン‌と近赤外線ライトに対応 夜間撮影モードでは、ズームカメラで赤外線ライトによる赤外線効果と近赤外線照明を活用できます。[5] 赤外線フィルターを外し、ライブフィードをグレースケール画像に切り替えることで、明るい領域と暗い領域のコントラストを際立たせ、被写体の位置を特定しやくすします。近赤外線補助ライトを有効にすると、ズームカメラで近赤外線照明の機能を活用できます。これは特に夜間の監視や捜索救助活動の際に有効です。

より強力になった赤外線性能

1280×1024ピクセルの赤外線解像度 赤外線サーマルカメラは、前機種の4倍である1280×1024ピクセルの解像度と、[6] 最大32倍のデジタルズームを備えています。これにより、シーン全体の撮影と、特定エリアのズームインの両方が可能になります。ズームレベルを高く設定すると、UHR(超高解像度)赤外線画像機能が自動で立ち上がり、[7] 赤外線画像をクリアに保ちます。

高解像度モードで、正確な観測を実現‌ 高利得モードで正確な温度測定を行い、低利得モードで広い温度範囲を測定します。また、新しい高解像度モードは、[8] 特に温度差の小さな物体や人物、動物の観察に有効で、セキュリティ、緊急、捜索救助活動に高い実用性を発揮します。

ビジョンカメラと赤外線カメラの同時ズーム ズームカメラと赤外線サーマルカメラは、連動ズームに対応し、可視光とサーマル画像を同時にスケーリングして、同じ視点を維持することができます。画像の詳細を並べて比較することで、被写体の位置をすばやく特定し、手間をかけずに効率を上げることができます。

-20℃~1600℃の温度測定範囲 赤外線NDフィルターを搭載した [9] 赤外線サーマルカメラは、前機種の3倍となる1600℃までの温度を測定可能です。[10] この機能は特に消火活動や高温作業の際に有効で、温度変化の効果的な判断と、迅速なホットスポットの位置特定が可能となり、救助効率を高めることができます。

様々なシナリオでの運用によりスマートに対応

スマートキャプチャで画像処理能力を改善‌ スマートキャプチャ モードでは、ズーム機能と広角カメラが、周囲の明るさとダイナミックレンジを自動で判定し、インテリジェント画像アルゴリズムを適用します。これにより、変化の激しい環境や、高照度環境、または低照度環境での明暗の移り変わりを豊富なディテールと共に自然に処理し、出力します。

電子式ヘイズ除去機能 ズームカメラは、スモッグや大気湿度が高いなどの環境下でよりクリアな画像を実現する、新しい電子式ヘイズ除去機能 [11] を採用しています。多様な操作環境や要件に合わせ、低レベル、高レベルでのヘイズ除去が可能です。

優れた環境適応性

保護等級 IP54[12]

動作環境温度 -20℃ ~ 50℃

信頼性の高い情報の同期&記録

プリ録画対応‌

ズーム、広角、赤外線サーマルなどのカメラはすべて、プリ録画機能に対応しています。正式に録画を開始する10秒、15秒、または30秒前から映像を保持できるため、より完全な録画が可能となり、逃してしまいがちな重要な情報をもらすことなく撮影できます。

メディアと伝送の暗号化、
ワンクリックでのログ消去‌

セキュリティ コード機能によりmicroSDカードを暗号化し、ファイルを安全に保護することができます。AES-256の暗号化技術が、送信機と機体間のデータ転送セキュリティを確保します。さらに、ワンクリック操作のログ消去機能で、情報漏えいを防ぎます。

地上と空の連携操作を実現する
クラウドベースの情報同期機能‌

オペレーターは、DJI FlightHub 2のクラウド プラットフォームからライブビューを確認し、現場の最新の動きを把握することができます。これにより、リモートでの迅速なコマンドが可能になり、地上と空で調整のとれた操作を容易に行うことができます。

スペック

Zenmuse H30シリーズ スペック

見積依頼/お問合せ

ご不明な点、価格は、お問い合わせください。

DJI製品のお見積り依頼

1.最大1600℃の温度を測定するには、追加で赤外線NDフィルターを購入する必要があります。
2.Zenmuse H30シリーズとH20シリーズの最大ズーム比の比較。DJI研究所の測定データ。
3.Zenmuse H30シリーズおよびH20シリーズのレーザー距離計で測定した最長測定距離を比較。DJI研究所の測定データ。
4.DJI研究所の測定データ。測定範囲は、テスト対象物の材質と形状だけでなく、ジンバル角度の影響、環境光、雨や霧などの気象条件によっても変動する可能性があります。レーザーパルスが複数のターゲットに当たった場合、エネルギーが分散され、測定できる距離が短くなる可能性があります。
5.赤外線ライトおよび近赤外線照明は、ズームカメラの使用中のみ有効です。近赤外線照明は、離陸後にのみ作動します。近赤外線補助ライトを最初に有効にすると、赤外線ライトも同時に起動します。
6.Zenmuse H30シリーズとH20シリーズの赤外線サーマルカメラの解像度の比較。DJI研究所の測定データ。
7.UHR赤外線画像機能を事前に有効にしておく必要があります。夜間撮影モードが有効になると、この機能はオフになります。
8.高解像度モードを赤外線サーマルカメラで使用する場合、温度測定は使用できません。
9.別売です。
10.Zenmuse H30シリーズとH20シリーズの赤外線サーマルカメラの最高測定可能温度の比較。DJI研究所の測定データ。
11.夜間撮影モードと‌電子式ヘイズ除去機能は同時に使用できません。
12.制御された研究所の環境下で、IEC60529規格のIP54保護等級を達成可能です。IP等級は恒久的なものではなく、経年劣化または損耗により、時間とともに効果が減衰することがあります。

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