Metashapeトライアル

Metashapeの基本的使い方と概念

ライセンス購入前に必ずお試しください。ライセンスの詳細は、https://kuu-satsu.com/product/photoscan/です。

点群処理ソフトウエア、3Dモデリングとはどういうものかを肌で感じて頂くために、Metashape(メタシェイプ)のトライアル版とサンプルデータをご用意いたしました。本チュートリアルは、基本的な使用方法のみですが、一通りの操作を行う事で理解が深まるかと思います。単なる使い方のみでなく、要所で重要なエッセンスをご紹介いたします。

Metashapeの準備

下記よりお好きなデータをダウンロードし、任意の場所に保存してください。

1.サンプルデータ

UAV写真1:53枚(426MB)
スマホ写真: 62枚(211MB)

2.ソフトウエアダウンロード

下記よりソフトウエアをダウンロードを行いインストールしてください。

Agisoft Metashape 1.62 (最新バージョン)

〇Professional Edition

Windows x64 or x32 | Mac OS | Linux

〇Standard Edition

Windows x64 or x32 | Mac OS | Linux

30日間のトライアルライセンス

Metashape Professionalの全機能を30日間、無料でテストすることが出来ます。ソフトウエアをインストールし、Metashapeを起動すると、最初に以下画面が表示されます。「Start a free 30-day trial」を選択しOKしてください。

Metashapeの基本的使い方と概念

概要

下表は、一般的にUAV測量などに必要な工程です。測量レベルの精度を出すためには、「GCPP設定」が必要ですが、操作が複雑(慣れが必要という表現の方が正しいかもしれません)で時間を要するため、本ページでは、2,3,6,7まで実施します。まずは点群モデルを作成するまでのフローを一通り経験することにフォーカスします。それ以外の項目に関しては、重要なポイントは何かを記載致しますので、ご参考にしてください。

  Metashape 機能概略
レンズキャリブレーション 使用カメラレンズのゆがみ補正パラメータの抽出。
初期設定 メニューの日本語化、GPU設定(処理の高速化)、クラウド設定など。
3 写真のアラインメント カメラ位置の推定、低密度点群生成。
4 GCP設定 評定点を設定しその座標を指定します。また検証点を設定する事で、精度の検証を行う事ができます。
5 座標系の設定 座標系の設定は、点群データに割り当てるだけなので、最適化の前であれば、基本的にはどこで行っても良いです。GCPを設定する場合は、GCPの座標を読み込んだ時に設定します。
6 補正 点群データを補正し精度を高くします。
7 高密度クラウド 高密度点群の生成。
8 DEM生成 高密度点群からDSM/DEMを生成。
9 オルソ生成 オルソ生成前にDEMもしくはMeshのどちらかを作成し、オルソを作成します。

初期設定

まずは初期設定が必要ですが、ここでは最低限の設定を致します。メニューの日本語化と、グラフィックボードの設定となります。グラフィックボードは、PCに備わっていれば処理が高速になります。参考記事:「点郡ソフトウエアMetashapeに必要なPC性能と設定

日本語メニューに変更するには、
ツールメニューの「Tools」 – 「Preferences」…を選択します。

「General」タブの「Language:」を「Japanese」を選択し「Apply」をクリックします。これで日本語表示になります。また、本説明で使用している「Theme」は、「Classic」ですが、好みで変更してください。テーマを変更した場合は、ソフトウエアの再起動が必要です。
本記事は、Windows10での表示ですが、同じテーマでもWindows7と10では見え方が違います。

使用しているPCで、Metahapeの処理に対応しているグラフィックカード(GPU)を搭載している場合は、GPU機能をONにします。「GPU」タブ内にデバイスが検出されていれば、チェックを入れます。事務用PCでは、グラフィックボードが搭載されていないPCがございます。そのようなPCでは、チェックは入りません。処理も遅くなります。

ここまでで、初期設定が完了いたしました。次からは、いよいよアラインメント処理です。

写真のアラインメント

アラインメントとは、直訳しますと整列という意味ですが、実際に行っている事は、オーバラップした複数の写真から共通点を探し、その共通点を点群データとして抽出します。また、撮影された写真からカメラの位置、角度も推定する処理も行っています。それでは、実際に処理を行ってみましょう。

最初に写真を読み込む必要があります。「ワークフロー」メニューの「フォルダを追加」をクリックし、写真データが入っているフォルダを指定し、「フォルダの選択」をクリックします。

下記の「写真の追加」ダイアログが表示されたら、「シングルカメラ」を選択し、「OK」をします。

写真が追加されます。EXIF内に座標データが保存されていれば、座標も反映されます。(EXIFとはデジタルカメラで撮影した画像データに、撮影条件に関する情報が保存される画像ファイル形式の規格のことです。)

EXIFに記録される座標はWGS84という座標です。いわゆる、経度、緯度の事ですが、日本では北緯〇〇度、東経〇〇度と表現される座標です。Metashapeでは、WGS84を他の座標に変換することができます。日本で使用される日本測地系2011にも変換可能です。座標系の話は、ボリュームが多く本記事では話が発散してしまいますので、ここでは割愛致します。詳細は、UAV測量トレーニングノートもしくは、サポート会員専用のチュートリアルを参照してください。

  • 写真パネルの写真をダブルクリックする事で、メインビューに表示をすることが出来ます。
  • 画質が悪い写真は、アラインメントから省く事が大事です。省くにはその写真上で右クリックし、「カメラを削除」を行う事で削除する事ができます(元のデータは削除されません)。「カメラを無効化」でも同様です。

アラインメント処理は、「ワークフロー」メニューの「写真のアラインメント」をクリックします。

「写真のアラインメント」ダイアログでは、デフォルトの設定で大丈夫です(「詳細」タブもデフォルト設定のまま)。「OK」をクリックすると処理を実行します。

アラインメント処理が終了すると、メインビューに低密度な点群データが表示されます。もし表示されていない場合は、メニューバーの「ポイントクラウド」がONであり、メインビューのタブが「モデル」を選択されているかを確認してください。

Metashape Ver1.6以降では、アラインメント処理が終了しても点群データが表示されない(バグ?)事があるようです。その場合は、「ビュー」メニューの「ビューをリセット」をクリックもしくは、座標データパネルの「設定」にて、「Local Conrdinates」や日本測地系座標などを指定してみてください。

  • モデルビューは、マウスの左ボタンを押しながら移動すると、ボウルを中心として視点を変更する事が出来ます。
  • マウスの右ボタンを押しながら移動すると、点群データを移動する事が出来ます。
  • マウスのホィールを動かすと、ズーム、ズームアウトをすることが出来ます。

「カメラを表示」ボタンをクリックする事で、メインビューにカメラの位置が表示されます。また、写真パネルの写真をクリックする事で、メインビューに対応したカメラが赤く表示されます。

GCP設定

UAV測量では、写真撮影する前にGround Control Position(評定点)を設置し、その既知点を基に点群データの補正を行います。

座標系の設定

狭義の意味として、世界測地系(WGS84)と日本測地系(JGD2011)は、双方の変換が可能です。この座標系は上記補正に次ぐ大事な肝ですが、最初に使用するときに苦労する部分でもあります。日本固有の座標系の話の為、設定方法などはマニュアルには記載されていません。そのため、他社でMetashapeを購入された方は、座標系、補正処理(精度が出ない)で苦労されている方が多いようです。弊社のUAV測量トレーニングノートがお役に立てば光栄です。全ての問題が解決するはずです。

また、弊社でリリースしているジオイドモデルを使用した楕円体高から標高への変換(RTK搭載ドローンを使用したときに必要)は、カスタム座標系にモデルを登録し、この座標系変換の機能を使用しています。ジオイドモデルには説明書が付いておりますので、最初にカスタム座標系を登録する必要はありますが一度登録をすれば、ボタン一つ(実際には3~4クリック必要ですが)で楕円体高から標高に変換できます。

点群データの補正

点群データの補正処理には、以下の方法があります。目標とする精度、状況に応じて、単独あるいは複数の方法で補正を行います。

  • レンズキャリブレーション(もしくは、セルフキャリブレーション)
  • GCP(評定点による既知点の設定)
  • EXIF座標

通常、UAV測量ではレンズのゆがみ補正を行うためにレンズキャリブレーションを事前に行います。そして、実際にUAVで撮影を行う場合は、事前にGCP(評定点)を設置します。写真データから生成した点群データは、レンズ補正と座標補正の二つの補正を行い、精度を上げます。

しかしながら、精度を上げるためには、単にGCPを設定すればよいというものではありません。EXIF座標のみの処理、GCPのみを使う場合の処理、EXIF+GCPを使う処理など、状況に応じて設定の注意点やノウハウがあります。これらはある程度経験をつまないとわからないですし、マニュアルにはこれらのケースまでは記載されていません。

レンズキャリブレーションは、カメラを使用してキャリブレーションパターンを撮影し、Metashapeで処理をすることにより補正パラメータを抽出します。これとは別に、セルフキャリブレーションというものがありますが、これはソフトウエアが自動的に補正をかける処理です。

EXIF座標は、近年ドローンにRTKが搭載されEXIF内の座標精度が飛躍的に高くなりましたので、その座標を基に補正を行うものです。元々ドローンは、その性質上、人が入れない場所で効果を発揮するものですが、測量の精度を上げるためにGCPの設置が必用とされていました。人が入れない場所にGCPの設定という矛盾を打開すべく、RTKの技術がドローンに搭載されたのです。本格的な現場への導入はこれからという所ですが、RTKによりGCPの設置はかなり少なく出来る見込みとなっています。これからは、レンズの補正+GCPの補正+RTKを使用したEXIF座標の補正という組み合わせが主流になるかもしれません。

UAV測量トレーニングノートは、上記の補正処理の内容に関して、原理的な内容を踏まえてまとめています。補正処理の仕組みを理解する事がMetashapeの肝となります。

補正を行うには、座標データパネルの「カメラを最適化」をクリックします。「カメラアライメントを最適化」は、通常はデフォルトのままでOKをクリックします。

尚、ここでチェックマークが付いているパラメータは、カメラキャリブレーションと関係しておりますので、勝手には変更してはいけません。詳細は、UAV測量トレーニングノートを参照ください。

高密度クラウド

UAV測量は、アラインメントによる低密度点群まで生成し、精度が規定内に収まっていることが確認出来ますと、基本的にはトライ&エラーのフェーズは終了します。以降の処理は、なんら精度には影響を与えません。高密度クラウドは、より詳細な点群データを作成する工程となります。

Metashape内の処理で言えば、メッシュ、DEM、オルソモザイクを生成するためには、高密度クラウドを作成する必要があります。また、Site-Scope、トレンドポイントなどのツールにデータコンバートするにも必用なデータになります。

高密度クラウドは、「ワークフロー」メニューの「高密度クラウド構築」を選択します。

基本的には、デフォルトで良いです。デフォルトの品質は「中」となっておりますが、「高」にしても処理時間が大きくなる割にはほとんど差は感じられません。Metashapeは過密な点群を作る傾向にありますので、土木関連は中で良いかと思います。

Metashapeの詳細な使い方

ここまで、Professionalの使用方法に関して基本事項をまとめました。まだまだ触りだけですので、詳細を学びたいという方のために以下にまとめています。これは、サポート会員様専用ページですが、第一回のみ公開しております。

  1. 第1回 PhotoScanチュートリアル(どなたでも閲覧可能です)
  2. 第2回PhotoScanチュートリアル (ライセンス購入者様限定です)
  3. 第3回PhotoScanチュートリアル (ライセンス購入者様限定です)
  4. 第4回PhotoScanチュートリアル (ライセンス購入者様限定です)

以上です。