SHARE S20で取得した写真を写真測量に利用する

SHARE S20は、機械式シャッターかつ、インターバル設定が最小0.5秒のため、写真測量のツールとしても利用出来ます。

全面側に1インチセンサーのカメラが2個120度の角度で取り付けられており、それぞれのカメラのレンズ視野は140度の為、この二つのカメラによる撮影領域の重複は20度分あります。そのため、歩行中の高い前後オーバラップ、サイドラップに加えてGCPを設定することにより高い精度を確保することが出来ます。しかも後方60度は、死角となる為、適正にS20を持っていれば、自分が映り込み事が無いため、後で点群を一つ一つ選択して削除する手間もありません。

SLAMは、市街地であれば、基本GCPによる補正が前提ですが、万一SLAM処理が上手く行かなかった場合でも、S20の写真を取り出して使用すれば写真測量としてバックアップ可能です。

以下は、Metashapeで処理した実施例です。Metashapeでの処理方法は、弊社のS20リファレンスマニュアルにまとめていますので、ご参照ください。

UAVとは違い、歩行中の水平方向の遠くの物が映ったり映らなかったりするため、現場領域以外はノイズが非常に多い点群となります。弊社では、信頼性フィルターによる処理(技術サポート会員様のみ閲覧可)を行ってから現場領域以外のカットをお勧めしておりますが、直接不要な部分をカットしても普通に良い点群が得られます。その結果、下図の様になります。

尚、この公園での写真枚数は、インターバル1秒にて、306枚(153枚×2)でした。
ご参考になりましたら幸いです。

以上です。

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