先月、弊社のお客様より、DJI TerraでエクスポートしたlasがLiDAR360にて楕円体高から標高に変換出来ないという問い合わせがありました。現時点のDJI Terraは、ジオイド2024には対応していないため、弊社のお客様には楕円体高でエクスポートし、LiDAR360側で標高に変換するように一早く推奨していますが、その流れからの問題です。
弊社からリリースしているジオイドモデルでは問題無い事を確認している為、処理の操作ミスでは?という事で、何回かやり取りさせて頂きましたが、突き詰めていくと、ジオイド2024モデル(弊社提供)では問題ないが、ジオイド2011モデルの時に高度変換出来ない事がわかりました。弊社で作成したどちらのジオイドモデルも弊社では問題ない事を確認している為、さらに突き詰めていくと、お客様ではフリーで出回っているジオイド2011モデルを使用されており、これを使用した時に問題が発生していました。確認の為、弊社のジオイド2011モデルを提供したところ、お客様の環境でも問題無い事が確認できました。
また、別のお客様(測量会社様)からも、Metashapeで精度が出ないのは、フリーのジオイド2011モデルが原因?という話も聞いています。これは去年の話ですが、人伝えに聞いたので深く関わっていません。
フリーで出回っているジオイドは、どのように作られたか、検証されたかの情報が全く無く、素性のわからないデータ(モデル)を使用して測量成果とするこの業界は、すこし不安に感じます。フリーで配布されている海外では日本の測量法は適用されない為、海外のソフトウエア、計測器メーカでは当たり前のようにフリーのモデルを使用されている所も少なく無いように見えます。日本ではジオイドを使用する場合は、国土地理院の許可が必要になりますので、ご注意ください。
このような話がある為、下記リンク先の記事にありますように、ハードウエアからソフトウエア、ジオイドなどの必要な物全て含めてトータルで複合的に確認しています。
Matrice4 Enterprise+D-RTK3+Metashape2.2+ジオイド2024(GeoTIFF)の検証
弊社販売の有料ジオイドは、それだけの根拠や責任、労力、データを生成する為のソフトウエア代がかかっておりますので、ご理解頂ければと思います。おかげ様で多くのコンサル様に導入頂いておおります。