内容を更新しました(2022/04/28)
Matrice300 RTK ですが、最近のファームアップデートにより不具合が発生しており、問い合わせが多くなっています。以下に直近のファームアップデートの経緯と内容(表の横軸は、主要な項目のみ)をまとめます。
最新状況は、MATRICE 300 RTK – ダウンロードセンター – DJIのMATRICE 300 RTK リリースノートをご確認ください。
リリース日 | Aircraft Firmware | Remote Controller Firmware | Pilot App Android | D-RTK 2 Mobile Station for Matrice |
2021/05/10 | v02.04.01.02 | v02.04.01.03 | v2.4.1.7 (M300) | v03.00.00.16 |
2021/10/13 | v03.00.01.01 | v03.00.01.02 | V3.0.1.4(M300) | v03.00.00.16 |
2021/11/30 | v03.00.01.01 | v03.01.00.00 | V3.0.1.9(M300) | v03.00.00.16 |
2022/03/14 | v03.01.00.14 | v03.01.00.10 | v3.1.1.3 (M300) | v03.00.00.16 |
*5月10日版は、今まで安定して使用出来ていたバージョンです。
10月13日版アップデートによる不具合
- ネットワークRTKが使えなくなる(対策なし)
10月13日版アップデート後、5月10日版にダウングレード
- ネットワークRTKが使えるようになる。
- CSMレーダがアプリで認識しなくなる。
11月30日版アップデートによる不具合
- ネットワークRTKが使えるようになる。
- Zenmuse P1の絞り設定の数字が少なくなっている。
5月10日版:8,9,10,11, 16 ⇒ 11月30日版:8,11,16(DJI様ではまだ未確認) - CSMレーダがアプリで認識するようになるが、送信機から障害物検知のビープ音が鳴り続ける。対策は以下です。
CSMレーダーと新ファームウェアの適応性により発生した問題だと思われ、下記ステップで解決可能です。弊社複数のお客様で確認済。
- CSMレーダーを機体に装着
- アプリ上で、レーダー障害物回避システムをOFF
- CSMレーダーが装着したままで、機体の電源をOFF
- CSMレーダーを外す
3月14日版アップデートによる不具合
Zenmuse P1の絞り設定の数字が少なくなっている不具合に関しては、DJI様にフォローしていますが、まだ確認された連絡は来ておりません。(2022/04/28時点)
最後に
DJI様としては、最新ファームの適用を推奨しておりますが、このような問題(リスク)もありますため、ファームのアップグレードは飛びつかず慎重に行ってください。弊社でセットアップ後、納品する場合はこのような状況を踏まえ、あえて最新にせず納品する場合がございます。
DJI様にはファームリリース前の検証強化を望みます。
ご参考になれば幸いです。