目的・用途に応じたドローンとRTK関連システム選び

弊社のお客様は、コンサル様、ゼネコン様、測量会社様、各種研究所、土地家屋事務所様、製造業様と大企業から個人業まで多岐にわたります。最近、ドローンと点群ソフトウエアを活用し始めている新たな分野として不動産、採掘業様(と言ったら良いのでしょうか)が多いです。

おそらくRTKドローンの登場により、標定点(GCP)の設置をしなくとも、手軽に測量レベルの精度で3Dモデルを手軽に作成できるようになった事が大きいのが理由と思っています。測量屋さん以外の人にとって座標を計測するのは、コスト的にも技術的にもとても大変です。

弊社では、お問い合わせがあったお客様にまずドローンや点群ソフトウエアの目的を伺い、それに基づいて提案しております(測量会社様など明らかに目的がわかる会社様には、確認はしておりません)。

以下、主要なドローンに対して、用途、予算など、まとめたものです。

目的別ドローンの選択

MATRICE 300 RTK  Phantom4 RTK + D-RTK 2 Phantom4
PRO V2
Phantom4
マルチスペクトル
MAVIC Air2
価格
(初期投資
の目安)
200万~

(カメラ、バッテリー含む)

~100万

(バッテリー含む)

30万前後
(タブレット、バッテリー含む)
~100万

(バッテリー含む)

20万~30万
(タブレット、バッテリー、スマート送信機含む)
用途 点検、測量 測量 測量、映像撮影 植生 映像撮影
正確なモデルを作成するための作業量 RTKにより作業量少 RTKにより作業量少 GCP必用の為作業量大 RTKにより作業量少 測量用途には不適切
ランニング
コスト
高(RTK手法による) 中(RTK手法による)

RTK補正の種別

GCPを設定を必用としないRTK搭載ドローンは、非常に魅力的です。RTK補正処理には、D-RTK2、ネットワーク接続、後処理の3つの方法があります。目的や投資費用に大きく影響しますので、それぞれの特徴を良く把握する事が大事です。

D-RTK2 ネットワーク接続 後処理ソフト
現場準備 多い
(設置、座標計測、入力)
ほぼ無い
(RTK接続作業のみ)
全く無い
費用負担 ハードウエアのみ サービス業者との契約、通信料 ソフトウエアのみ
利用シーン D-RTK2と機体間の見通しが良い場所、4G通信が困難な場所 4G通信が出来る場所 制限無し
リアルタイム性
地形モード △(見通しが利く範囲ではRTKによる精密飛行可) △(4Gが届く場所であればRTKによる精密飛行可) ×(単独GPSのみの為、誤差が大きい)

目的にあった最適なドローンとソフトウエアの選択

技術開発は日々進歩しておりますが、ドローンやソフトウエアには、現段階で対応しているもの、将来対応予定など様々な状況です。これを把握しないで安易に購入しますと、「しまった、これが出来ない・・・」と安物買いの銭失いになります。

お問い合わせ、お見積り頂きましたお客様には、詳細な資料を提供いたします。お役に立てて頂ければと思います。

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