Matrice4 Enterprise+D-RTK3+Metashape2.2+ジオイド2024(GeoTIFF)の検証

昨年末からハンドヘルドスキャナーなど新製品が相次ぎ、なかなかMatrice4 Enterpriseのテストを行う事が出来なかったのですが、ようやくMatrice4 EnterpriseのUAV測量の性能を確認することが出来ました。ここに報告したいと思います。

検証内容

これまでのDJI様の実績を鑑みますと、Matrice4E単体であれば恐らく何も問題は無いかと思っていましたが、D-RTK3も新発売となり、アンテナ高も変更となっていること、2025年4月に国土地理院よりジオイド2024(高精度ジオイド)がリリースされ、弊社としてもそのジオイドに対応したGeoTIFFもリリースした事から、これらの総合的な確認を実施しました。

  • 実施日:2025年5月13日 天気 曇り
  • テストした機材
    ・Matrice4E
    ・D-RTK3(固定局として使用)
    ・ジオイド2024に対応した弊社GeoTIFF
  • DJI Pilot OL80%、SL60%、GSD1.0、速度10m/s
  • カメラ設定:マニュアル設定(シャッタースピード1/1000、F9、ISO900~1000程度)、歪補正なし
  • 検証点の座標は、某メーカの国土地理院1級GNSS計測機(新ジオイドに対応済)を使用
  • 点群ソフト:Metashape 2.2.0

GCPを設定してしまうと、例えばジオイドなどに誤りがあっても、GCPの座標に縛り付けられてしまうため、GCPは敢えて使用せず、ドローン写真からの推定のみでモデルを生成。D-RTK3には、弊社のGNSS計測器で計測した楕円体高を入力し、Metashapeに写真を取り込んだ時点で弊社ジオイドモデルを使用して標高の変換を実施しています。また、検証点の座標は、標高で設定を行っていますので、弊社のGNN計測器のジオイド変換と、弊社モデルのジオイド変換が一致するかの確認にもなります。

検証結果

結果としては、検証点2点との比較を行っていますが、誤差は、2cm台~3cm台の誤差を確認できました。下図、赤枠部がその誤差になります。GCPは座標を取り込んでいますが、設定は行っていません。

検証点のみでの実施方法

ご存知かとは思いますが、検証点との誤差を見るときは、検証点のチェックをはずし、アラインメント処理を行う必要があります。決して、処理を実施した後にチェックを外してはいけません。それは、GCP設定の扱いとなりズルですのでご注意ください。処理を実施した後にチェックを外すると、誤差の値が少し悪くなることから勘違いしている方もいらっしゃいます。

Matrice4 Enterprise+D-RTK3の検証+Metashape2.2+ジオイド2024

ドローン測量にはハードウエア及びソフトウエアを使用するうえで、多くのノウハウが必要です。またジオイド2024に対応出来ていない測定器メーカやソフトウエアメーカがいらっしゃいます。弊社のトータルサポートをご利用ください。

Matrice4 Enterprise+D-RTK3の詳細

Metashapeの詳細

ジオイド2024対応モデルの詳細

ご不明な点がございましたら、リンク先のフォームよりお問合せください。

以上です。

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