第1回 Agisoft Photoscanチュートリアル オルソフォト及びDEMの生成

ソフトウエアのVersion1.3.5~1.42での説明になります。写真からオルソフォト及びDEM作成までの基本的なフロー及びオプション等のメーカ推奨設定をまとめます。フローの中では、マーカ設定方法も記載しておりますので、標定点を設置しUAV測量を行う事も可能です。

*第1回~4回まで及びPhotoscanライセンス購入者限定のサポート内の精度に関するノウハウを全て「UAV測量トレーニングノート」にまとめました。

概要

Agisoft PhotoScan Professionalでは、重複画像のセットから、ジオリファレンスの高密度点群、テクスチャ付きポリゴンモデル、デジタル標高モデル、オルソモザイクを生成することができます。 この基本フローでは、高密度点群モデルを生成し、DEM / オルソモザイク生成の主な処理手順について説明します。

PhotoScan Preferences

Photoscanをインストールし、初めて起動した時はデフォルトで英語メニューになっています。

日本語メニューに変更するには、
ツールメニューの「Tools」 – 「Preferences」…を選択します。

「General」タブの「Language:」を「Japanese」を選択しOKをクリックします。これで日本語表示になります。

続いて、「一般」タブのパラメータを設定します。特にデフォルトから値を変える必要はありませんが、下記説明を確認し必要に応じて設定してください。

  • モード:アナグリフ
    お使いのグラフィックカードがクワッドバッファステレオをサポートしている場合はハードウェアを使用。
    *クワッドバッファステレオ:従来の2バッファ(前面・背面)ではなく、4つのバッファ(前面左、前面右、背面左、背面右)を用いて、わずかに異なった個々の視点を提供する技術。お使いのグラフィックボードの仕様をご確認ください。
  • ステレオ視差:1.0
  • ログをファイルに書き出す:PhotoScanのログが保存されるディレクトリを指定します。ソフトウェアサポートチームに連絡する必要がある場合などに利用してください。

使用しているマシンで、Photoscanの処理に対応しているグラフィックカード(GPU)を搭載している場合は、GPU機能をONにする必要があります。「GPU」タブ内にデバイスが検出されていれば、チェックを入れます。2コア以下のGPUが使用されている場合は、「GPUアクセラレーション使用時にCPUを利用する」をオンにします。下図の例では、GeForce GTX960は8コアと表示されていますので、CPUの利用はOFFにします。

次に、「詳細」タブのパラメータを設定します。デフォルトで以下のように設定になっていると思います。

  • 「プロジェクトファイル」の「圧縮レベル」を6
  • 深度マップを保持
  • XMPメタデータからカメラキャリブレーションを読み込む
  • VBOサポートを有効にする
  • パフォーマンスの最適化を有効にする
  • 画像読み込みのマルチスレッド処理を有効化

その他は、マニュアル参照の上設定してください。

写真の読み込み

写真を読み込むには、ワークフローメニューから「写真を追加…」コマンドを選択するか、ワークスペースツールバーにある写真の追加ボタンをクリックします。

「写真の追加」ダイアログでは、ソースフォルダを参照し、処理するファイルを全てを選択(Shift+左クリック、もしくはCtrl+左クリックで複数選択出来ます)し、「開く」ボタンをクリックします。

EXIFメタデータが利用可能であれば、「座標データパネル」にあるImport EXIFボタンを使用してカメラ位置情報をロードすることもできます。 (通常、写真を読み込んだ時点で反映されます)

「OK」をクリックすると、カメラの位置は、モデルビューでその地理座標を使用してマークされます。

有効なカメラ座標がインポートされていてもモデルビューに何も表示されない場合は、ツールバーのカメラ表示ボタンがONになっていることを確認してください。

次に「座標データパネル」の「設定」ボタンをクリックし、「座標設定」ダイアログで、リストから対応する座標システムを選択します。また、測定精度に応じて、カメラの精度をメートルとdeg(度)で設定します。通常、DJIドローン等で撮影されたEXIFメタデータを取り込んだ場合は、WGS84になっているかと思いますので、マーカを設定しない場合は、このままでOKです。マーカを設定する場合は、後述します。

「地上高度」(Ver1.35では「グラウンド高度」)は、斜め撮影の場合に指定し、選択した座標系(楕円体上)の平均地上高度を定義する必要があります(UAV測量の場合は、斜め撮影はしませんので、この項目は空白で大丈夫です)。

尚、Ver1.41より座標は複数の設定項目が設けられ、処理における座標の取扱いがシビアになりました。間違った設定をしますと点群が合成されなくなります。意味が良くわからないという方が多いと思いますが、詳細は、第2回 Agisoft Photoscanチュートリアルのマーカの設定にて説明致します。

カメラキャリブレーションの値を確認

PhotoScanは、カメラのアラインメントおよび最適化ステップ中に、EXIFの値に基づいて固有のカメラパラメータを推定します。「カメラキャリブレーション」ウィンドウにおいてピクセルサイズおよび焦点距離(単位:どちらもmm)が欠けている場合は、カメラおよびレンズの仕様に従って手動で入力することができます。

「カメラキャリブレーション」の値を確認するには、ツールメニューの「カメラキャリブレーション…」を選択します。


事前にカメラキャリブレーションされたカメラを使用している場合、ウィンドウ内のロードボタンを使用して、サポートされているフォーマットでカメラキャリブレーションデータをロードすることができます。

キャリブレーションデータをロードした後、処理中にPhotoScanによって事前較正された値が変更されないようにするには、「キャリブレーション値を固定」(Ver1.35では「Fixキャリブレーション」)にチェックを入れる必要があります。

尚、メカニカルシャッターではないカメラでは、「ローリングシャッターをフィット」が推奨されています。使用しているカメラのシャッター種類に応じて設定してください。
*DJI Phantom4 Proはメカニカルシャッタになり、ローリングシャッタ効果は抑えられましたので、OFFにしてください。Phantom4までは、電子シャッターですので、ONにしてください。

第2回に続きます(パスワードが必要です)。

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