Metashapeクラウド処理を実行した結果

Agisoft Metashape Ver1.5では、クラウド処理がサポートされました。現状は、トライアルのステータスですので、ライセンスを持っていれば、追加料金はかかることもなく使用することができます。

具体的な使用方法、設定は別途記載しますが、クラウドとローカルのPCは、どの位の処理時間差があるのかテストしてみました。もちろんスピードは、性能の良いPCがあれば、ローカルの方が断然はやく、クラウドはハードウエアへの投資を抑制できるメリットがあります。

尚、本題からそれますが、クラウドを使用するときは、ご使用のPCにOpen SSLをインストールする必要がございます。これが結構厄介でして、弊社ではWinodws10では成功しましたが、Windows7では動作しておりません。再度、時間が取れたときに確認し、サポートとして情報を載せたいと思います。(本記事の一番重要な事はこの内容かもしれません)

使用した題材

Phantom4 PROで撮影したデータを使用し、オルソデータ作成までの処理時間をストップウォッチで計測。ローカルPCとクラウドで比較してみました。

  • 写真枚数:60枚 / 総容量:481MByte
  • ローカルPC:CPU i7-8700 /メモリ32GByte/Geforce GTX1060
  • Metashape実行オプションは、デフォルト、同一条件で実施。
  • ネットワークは、フレッツ光(共用ではなく個別回線)/WIFI接続。実際の回線速度としては、平均約12MBps程度。

クラウド処理の結果

ローカルPC クラウド クラウドに対する考察
アライメント 1分20秒 8分25秒 精度:高
汎用事前選択 ON
座標事前選択 ON
アップロードに2分程度
高密度
クラウド
1分51秒 7分59秒 品質:中
深度マップの再利用 OFF
メッシュ構築 0分34秒 7分5秒 デフォルトのまま
オルソ構築 2分53秒 33分3秒 デフォルトのまま 実際の処理は約10分度。結果のダウンロードに約23分。

考察

やはり、想像通りですが、データの転送に時間がかかってしまいます。弊社の環境は、WIFIでフレッツ光のルータに接続しているため、ケーブル直差しよりは転送レートが低くなっているかもしれません。

また、当初、クラウド設定時の問題によりきちんと動作しない事があり、アライメントを何回か実施していますが、一番最初は15分程度(データ転送に7分程度)かかってましたが、日を変えての2回目は上記表のように、大幅に時間が短縮されました。ネットワークの状況やクラウドサーバの負荷状況により大きく処理時間が変わったのか、一度データを転送したことによりキャッシュし、差分のみのために時間が短縮されたのか、定かではありません。

<アライメント処理>
写真データのアップロードに時間がかかります。

いずれにしても、ノートPCや事務用PCでは、この規模でさえモデリング処理は出来ませんので、出張時や年数回程度の処理であれば、クラウドで十分なのかもしれません。

<高密度クラウド>

高密度クラウドやメッシュ処理は、データ転送(同期)が少ないため、さほど時間はかかりません。下図は、処理が終わった後の同期状態の様子です。

<オルソ生成>
処理後の同期に多く時間がかかります。データが大きいためです。図を見ると、約1.5GByteあります。

オルソ処理した結果、画像品質はローカルと変わりませんでした(一部のみ表示)。

以上です。