サポートを通じて判明した問題に関して、アナウンスしたほうが良いと思われる内容を今回取り上げました。
Metashape/UgCS等で使用するドローンを購入するときの注意点
Metashape等に利用するドローンは、DJIのファントムを利用される方が多い様ですが、今から初めて購入、あるいは追加で購入する方は、高輝度モニタ付きのPhantom4 PRO Plusを選択してはいけません。このモニタは、手動でフライトさせるためのDJI Go4アプリが標準で備わっていますが、測量や構造物を復元するための専用アプリであるGround Staiton Pro(以後、GSP)が内蔵されていません。一時なのか、今後もずっとなのかは不明ですので、購入時はご確認ください。
このモニタは、アンドロイドのOSで動いていますが、基本はモニタであってタブレットではありませんので、タブレット的な機能は一般ユーザには公開されておらず、他のアプリ(GSP,UgCSなど)をインストールというのが出来ない様になっています。裏ワザ的にAPKをUSBで保存して展開という方法もありますが、バージョンアップによってその裏ワザも出来なくなっているようです(ちなみに、GSPはもともとiOS対応のみなので裏ワザも使えません)。また、このモニタは送信機と一体となっておりますので、取り外して他のタブレットを装着という事は出来ません。つまり、Phantom4 PRO Plus(高輝度モニタ付き)は、測量としては使えないのです。
もう一点気になる点としては、DJIGo4は使用していると、動画や静止画のプレビューや飛行ログがどんどんアプリ直下のフォルダに蓄積します。データ量が1GB、2GBを超えてくると、このアプリは急に調子悪くなります。使用中、何かのタイミングでこの大きなデータを読み込みに行くようで、その途端フリーズしたり落ちたり、起動時遅くなったりします。以前記事にまとめています。「DJI Go4 アプリが重い・よく落ちる」の解決方法
解決策としては一言で言うと、この無駄なデータを削除するために、一度アンインストールするか、直接このフォルダのデータを削除すると調子が良くなるのですが、この専用モニタはそれが出来るのかは確認出来ていません。
今から購入される方は、モニタ付きではないファントムを購入し、別途タブレットと必要であれば上記懸念をご確認の上でオプション販売のクリスタルスカイ(外付けで高輝度モニタ使用可能です)を購入されると良いかと思います。選択を誤ってしまうと高額な金額で買ったのに、目的としていること(UAV測量や構造物復元)が出来ないという事になってしまいます。本当にご注意ください。
未確認事項が含まれていますので、購入時はよくご確認ください。