最近、Metashape1.x時に構築したフローティングライセンスに関して、お客様から問い合わせが時々ございます。当時立ち上げたVer1.x台のライセンスサーバをVer2.xに切り替えるお客様が増えているようです。
Metashape1.xでは、フローティングライセンスサーバの管理は、RLM(Reprise License Manager)でしたが、Ver2.xではAgisoft FLS (Floating License Server) に切り替わっています。そのため、Agisoft FLSをインストールし、環境を構築する必要がございます。(追加のライセンスキーなどは必要ありません)
最新の立ち上げ手順は以下になります。
注意点として、クライアント側では、MetashapeがインストールされているPCは全て、Ver2.0以降をインストールする必要がございます。Ver1.xとVer2.xの共存は出来ませんのでご注意ください。
立ち上げ手順の注意点
フローティングライセンスサーバー(Agisoft FLS)の初回起動時にWebインターフェースにアクセスすると、初回アカウントを作成するためのログインフォームが表示されます。フォームでアカウントの作成ではなく、ログインを求められる場合は、初回アカウントが既に作成されていることを意味します。
Webインターフェースアカウントの情報を削除するには、以下の場所にあるserver.dbファイルを削除する必要があります。
- Linuxの場合: /home/<user>/.local/share/Agisoft/LicenseServer/
- macOSの場合: /Users/<user>/Library/Application Support/Agisoft/LicenseServer/
- Windowsの場合 (Agisoft FLSがシステムサービスとしてインストールされている場合): C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Agisoft\LicenseServer\
- Windowsの場合 (agisoft-fls.exeが通常のアプリケーションとして実行されている場合): C:\Users\<User>\AppData\Local\Agisoft\LicenseServer\
server.dbファイルを削除すると、ライセンス使用状況の統計情報とライセンスサーバー設定(適用されている場合)もすべて削除されることに注意してください。
尚、データベースを削除しても、アカウントを作成する画面が表示されない場合は、主に使っているWebブラウザのセキュリティがブロックしている可能性があります。ご確認ください。
以上です。