点群ソフト(Photogrammetry)の比較とお勧め3選 – 3Dsurvey/Metashape/DJI Terra –

最新状況を踏まえ、内容を大きく更新しました。(2026/03/28)

こちらの記事は、点群データの活用を検討されているコンサル会社様、測量会社様、構造物点検者様、家屋調査士様向けの内容となっております。

概要

最初に、言葉の定義ですが、今までは点群ソフトウエアと表現してきましたが、点群ソフトウエアも種類が増えましたので、本記事では、Photogrammetry(写真測量)ソフトウエアと定義致します。

従来、Photogrammetry(写真測量)ソフトウエアは、ドローンなどの写真から点群(モデル)を生成し、UAV測量やi-construction用、構造物点検に利用されてきました。

これらのソフトウエアはここ数年で、航空LiDARやSLAM Lidarなどの点群も扱え、かつ写真点群ともアライメントが可能になり、双方のメリットを生かした形で補間し、ほぼ完全にスキャンされた点群を生成出来るようになりました。これは例えば、建物やその周辺をドローンの写真で点群化し、建物内部はSLAMで点群化することで、短時間で内外を点群で再現することが出来るという事です。

また最近では、専用の測量用ソフトウエアを使用しなくとも、点群から手軽に現況図を作成出来るPhotogrammetryソフトウエアも登場しています。

これらの状況を踏まえて、目的別にPhotogrammetryソフトウエアをご紹介します。弊社のお勧めソフトウエアと特徴を簡潔に表現すると、以下になります。

  • 3Dsurvey(点群から現況図まで作成したい用途向け)
  • Metashape(大規模の点群を処理したい用途向け)
  • DJI Terra(ICT専用用途向け)

になります。これらに関して、機能別に比較をまとめてみました。

3Dsurvey Metashape Professional DJI Terra
ライセンス ネットワーク
ネットワーク
ネットワーク
用途 測量、ICT、構造物点検、現況図作成 測量、ICT、構造物点検 測量、ICT
主な機能 写真測量(GCP機能有)、面積体積、分類、図面化 写真測量(GCP機能有)、面積体積、分類 写真測量(GCP機能有)
生成可能なデータ 点群、オルソモザイク、モデル、DSM、DTM、断面図、等高線 点群、オルソモザイク、モデル、DSM、DTM、断面図、等高線 点群、モデル、DEM、等高線、ガウシアンスプラッティング(option)
LiDARデータの取込み アラインメント可能 アラインメント可能 出来ない
注意事項 点群生成、CAD(強力な測定機能、ベクター化)が含まれる。 点群生成、測定機能が含まれる。 測定機能はほとんど無く、基本は点群生成のみ。
対象者 コンサル、測量、構造物点検、家屋調査士 コンサル、測量、構造物点検、 測量
特徴 強力なCAD機能により手軽に図面化出来る。 点群生成の処理が早い。 点群を生成出来れば良い人向け(シンプル)
ジオイド変換(楕円体高→標高変換) ジオイドが組み込まれており、変換可能。(測量法に基づき弊社にて許可取得済) Metashape内でジオイド変換可能。

Metashapeへのジオイド組込は弊社のみの技術。測量法に基づき、許可取得済でジオイドの提供可能。

ジオイドが組み込まれており、変換可能。
扱えるフォーマット エクスポートは限定的だが、インポートは多い。 エクスポート、インポート共に多い。 エクスポート、インポート共に限定的。
地政学リスク
その他 ガウシアンスプラッティング(ply)をインポート出来るため、今後図面化の効率がもっと高くなる。 Ver.5.1にてPPK処理対応

3survey

Pix4D系のソフトウエアかと思います。点群の生成が非常に綺麗であり、地物の点群がつぶれにくい(溶けにくい)性質を持っていると感じます。Pix4Dをお使いのお客様はなじみやすいかと思います。点群やモデルは非常に綺麗です。

3Dsurveyは、測量士が開発チームに加わっており、点群から現況図を作成する為に必要なCAD機能をどんどん向上させています。2026年4月中旬には、Ver4.1がリリースされ、大幅な処理速度の向上、SCANモジュールの機能向上、ジオイド2024も対応可能になります。日本の座標も扱えるため、ドローン測量に関する基本機能には問題ない事も確認しています。詳細は、点群ソフト 3Dsurveyの機能と性能のリンク先をご確認ください。

また、3Dsurveyは、測量用途以外に、PhotogrammetryとSLAM LiDARの点群を取り入む事が出来ます。オプションのSCANモジュールを使用することで、建物をX線化することが出来、建物内外を図面化出来ます。手動での図面化、自動ライン検出機能もあり、その後手動で修正も可能です。

近年、地家屋調査士様はSLAM LiDARの導入が加速しておりますが、現況図用に3Dsurveyをセットでお使い頂けると相性が良いかと思います。SLAM LiDARは、弊社のSHARE SLAM S20/SHARE SLAM S100、Greenvalley Ligrip O2 Lite/ Ligrip O2をお勧めします。また、3Dsurveyは、ガウシアンスプラッティング(ply)もインポート可能であるため、SLAMのガウシアンデータを使用した図面化も可能になります。

日本の座標系でlasをエクスポート可能なため、後続の点群解析ソフトウエアである建築システムソフトウエア様や福井コンピュータ様などへのデータ移行も問題なく可能です。

Photogrammetryソフトウエアは、購入前に事前にお試し頂き、理解を深めて頂く事を推奨いたします。
3Dsurveyの使い方

Metashape Professional

AgisoftのMetashape Professionalは、旧PhotoScanの発展ソフトウエアです。古くはセスナ等による航空測量から使用されているソフトウエアで、実績、知名度、シェアナンバー1かと思われます。

Metashapeは、地上レーザのデータ(e57)に加え、航空LiDAR、SLAM LiDARも扱う事が可能で、写真から生成した点群と地上や航空レーザの点群とのアラインメントが可能です。特徴は、処理速度が速いため大規模データ(3000枚超)を1日で処理可能であること、日本の座標系でlasをエクスポート可能なため、後続の点群解析ソフトウエアである建築システムソフトウエア様や福井コンピュータ様などへのデータ移行も問題なく可能です。

また、Metashapeは、通常写真測量に使わない360度カメラ、植生指数(NDVI)、水中画像の処理も可能です。

Photogrammetryソフトウエアは、購入前に事前にお試し頂き、理解を深めて頂く事を推奨いたします。Metashapeトライアル/基本概念と使用方法

DJI Terra

DJI Terraは、従来Photogrammetryツールですが、DJI LiDARのRAWデータの処理も可能になっています。以降、Photogrammetry機能のみに関して記載します。

DJI Terraは、最新バージョンにて、点群、モデル、DEM、等高線を生成することが可能になりました。距離、面積、体積の測定、フィリタリング処理などは出来ません。日本でi-constructionを行う場合は、TrendPoint(福井コンピュータ)、SiTech3D(ケンテム)などが必要になるため、これで良いのだと思います。

目的がi-constructionのみであれば、機能はシンプルで、その分わかりやすい操作性で使い勝手が良いと思います。

しかしながら、弱点があり真俯瞰撮影した写真からの点群データは問題なく作成できますが、斜め撮影がメインの写真は、V5.0.1でも処理がおかしくなります(部分的に浮いた島が発生する)ので、いろんな方向から撮影する構造物の点検用途には不向きです。

i-conには問題ありませんので、その用途であればシンプルで使いやすいと言えます。ライセンス形態の変更により、永久ライセンスは更新(保守)費用が不要になりましたので、お買いやすくなったかと思います。詳細はDJI Terraをご参照ください。

最後に

目的に応じて、Photogrammetryソフトウエア、ドローン、ペイロード、地上用LiDARなど含めてご相談頂ければ、最適な選択をアドバイスできるかと思います。高い機材やソフトウエアですので、自己判断で購入しますと、希望する目的に使えなかったという結果になりますので、ご注意ください。

以上です。

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