高低差が大きい場所でのUAV測量方法の2回目になります。
正確なDEMを元にUAV測量の飛行プランを作成
前回、UgCS clientを利用する事で、グーグルアースベースの地表面に沿って飛行コースを設定できることをご紹介致しました。しかし、グーグルアースの高度データは、割と正しいところもあれば、かなり誤差が大きいところもあります。また地表面は日々状況が変化していきます。
ある程度事前に確認する事でグーグルアースベースで実行できる部分は多いとは思いますが、起伏の激しいところでは不安になります。その対策として、ファントム4RTKなどであらかじめラフに撮影した写真から正確なDEMデータを作成し、UgCS clientに取り込み、そのエレベーションデータに基づき、UAV測量基準のオーバラップと地上解像度1cm以下の飛行コースを設定する事が出来ます。
下図は、高低差が大きな所ではありませんが、分かりやすくするため冬に撮影した写真のオルソとDEMをインポートした図です。UgCS MapperにてDEM(.tiff)とオルソ(.tiff)を作成しています。UgCS Client写真測量の飛行プランも地上解像度1cmで設定してみました。
UgCS clientは、ArcASCII、GeoTiff、SRTM形式をサポートしています。 インポートされたDEMのすべての高度は、WG84楕円体として想定されます。現在、他の垂直データムはサポートされていません。
必用な機材
DJIのファントム4RTK SDK送信機をお持ちの方は、UgCS client + UgCS Mapperを使用する事で精度の良いDEMを使用し、かつRTKによる精密飛行をすることが出来ます。2020年8月リリースのVer3.7以降にて、P4RTKシリーズ対応致しました。
また、現在検証中ですが、Metashapeをお持ちの方は、UgCS Mapperを使用しなくとも、DEMやオルソの作成は可能です。
⇒Metashapeから作成したDEMは、UgCSに組み込むことは出来ませんでした。訂正いたします(2020.10.21記)。
まとめますと必要な機材は、
- DJIファントム4RTK、 SDK送信機
- UgCS Client 最新ソフトウエア(Desktop用(Ver3.7以降)、タブレット用)
- UgCS Mapper 最新ソフトウエア
続きます。