ドローンのトラブル事例 飛行編

ドローンをいつも飛行させていると、いろいろな状態を経験します。ドローンは第1世代の頃から見ると格段に安全になったと思いますが、それでもトラブルは発生します。今回は私が経験した機械的なトラブルのみを事例として記載したいと思います。この事例は、今の最新モデルでのお話です。

事例1 GPSをロスト

離陸前の全ての準備が整い離陸し、そして飛行中にGPSがゼロになる状態です。これは、業者仲間との間でも、時々話が上がります。マニュアル飛行はもちろん、自律飛行中も発生するようです。

私や仲間との話からの推測では、地形や大きな構造物などの影響を受けるようです。上空は開けているにも関わらず突然発生します。

1000万以上もする日本の某メーカの産業ヘリもGPSをロストします。機械的な信頼性というよりも、GPSも微弱な電波なので、地形や周囲の影響を受け、デッドスポットがあるのだと思っています。

事例2 アプリが落ちる

離陸前の全ての準備が整い離陸後、フライト制御をしているアプリが突然落ちてしまう現象です。私はiPad Proを使用していますが、一番信用しているこのタブレッドでも発生します。WindowsのPCが固まったりアプリが落ちたりするのと同じように、タブレッドでも発生します。

ハードウエアやソフトウエアのバグあるいは、想定例外処理以上の事が発生した時にこのような事が起きます。コンピュータは、知らない人から見ると、とても精巧に出来ていると思いがちですが、プロセッサの構造上、バスに想定設計帯域以上の負荷がかかると、ハングしてしまいます。人間が作ったものなので、完全なものはありません。

事例3 電波遮断後、GoHomeがかからない

ドローン飛行中(撮影中)、森や島などの影にドローンが入ると、送信機と機体間の電波が遮断されます。ドローンの場合、情報量の多さから先に映像が切れ、さらにその後、操縦の電波が切れます。通常は、映像が切れると、GoHomeをしますか? とメッセージが出たり、あるいは、自動的にGoHomeがかかりますが、それがかからない場合があります。

アプリ側から見ると、アプリがGoHomeを起動する前に不意に落ちてしまい、何もリカバリ出来なかった、という状態に見えます。この場合は、送信機のGoHomeボタンを押しても何も反応しませんので、操縦が利いていれば、マニュアルで戻すしかありません。

対策

操縦経験が長い人と短い人との差は、このようなトラブルが発生しても無事に機体を戻せるか、冷静に対処できるか、という事です。機器をあまり過信せず、操縦技術の訓練をしていないと、いつか痛い目にあってしまいます。自動化が進む中で軽視しがちな空気がありますが、操縦は特殊技術であり、操縦技術を向上させる事は、リスク管理(軽減)の大きな一つだと思います。

ちなみに、コマーシャルなど撮影スタッフさんとお仕事をしたときに、経験話をお聞きすると、どこかのドローン業者様に撮影をお願いしたときに船の上からドローンを飛行させ、機体を戻すときにGoHomeを実行し、船は少しずれていたがために、海に着陸(墜落)したという嘘のような話を聞きます。自動化が進むのは良いですが、人間の技術ベースが無いとこのような事が起こってしまうという事ですね。

以上です。