ドローンを使用する場合のタブレットの設定/メンテナンス

今のドローンは、タブレッドにアプリをインストールし、基本的にはそのアプリの元でドローンを制御します。地図情報や機体の位置、方向、高度、距離、制限区域、緊急時のGo Home機能はアプリ管理です。

タブレッドは、ある程度使い込むと調子が悪く(動作が重く)なります。タブレッドの調子が悪いとアプリが落ちてしまいます。フライト中にアプリが落ちるのは上記の情報を見れなくなってしまうため、事故につながる可能性があります。大概、事故というのは、このような時に他の現象(GPSのロスト等)も重なると事故が発生してしまいますので、出来るだけそのような原因を日頃から除くことが大事だと考えています。

タブレッドのメンテナンス

という事で、今回はタブレッドのメンテナンスのお話ですが、メンテナンスと合わせてドローンで使用するタブレットは、以下の設定を推奨します。

説明は、iPad(iOS10)での設定になりますが、タブレッドの設定方法は、他のサイトでも多く掲載されていますので、理由をメインに記載します。

  1. 定期的に再起動する
    長く使用していると、メインメモリが一杯になってきます。メインメモリは一時的な記憶に使われますが、メインメモリが一杯になると、ハードディスクへの書き込み(退避)が始まるため、動作が極端に遅くなります。理由はメインメモリは電気的にアクセスするに対し、ハードディスクは機械的に動作するためです。
    メモリをクリアするには専用アプリもありますが、再起動するのが一番良いです。
  2. アプリのバックグラウンド更新をオフにする。
    ネットへの接続状況にもよりますが、バッググラウンド更新がされていると、CPUや内部バス、メモリ、ハードディスクが常に動作状態の為、アプリへの動作に影響します。
    設定方法:「設定」>「一般」>「Appのバックグラウンド更新」>Appのバックグラウンド更新をOFF(白)にします。
  3. バックグラウンドのアプリを終了する。
    アプリが複数動いているとメインメモリが消費します。以下、1番と同じ理由になります。
    設定方法:ホームボタンを連続2回押す>現在起動されているアプリが表示されますので、アプリのサムネイルを上方向にスワイプします。
  4. 不必要なアプリをアンインストールする。
    不必要なアプリのインストールがされていても、基本、起動されていなければ問題にはなりませんが、1番や2番の原因の元になります。
    設定方法:ホーム画面に表示されている不必要なアイコンを長押します>アイコンがぷるぷるします>アイコン左上のXマークをタップします。
  5. iCloudの同期をオフにする。
    2番と同じ原因になります。裏でJobが流れるという事は、CPUやメインバス、メモリ、ハードディスクが混雑する元ですので、必要のない同期は、止めた方が無難です。
    設定方法:「設定」>左上の自分の名前をタップする>「サインアウト」 もしくは、「iCloud」をタップします>「iCloudを使用しているAPP」の全てをOFFにします。特に「iCloudバックアップ」は忘れずにオフにしましょう。
  6. iOSのアップデートは、いつまでも残さない。(want)
    iOSは急いでアップデートすると、アップデートによるバグに遭遇する可能性がありますが、いつまでも残していると、アップデートデータがストレージ容量を占有します。使用頻度等にもよりますが、ストレージ容量に1GByte以上余裕がある場合は、そのままでも問題ありません。
  7. Wi-FiをOFFにする。(want)
    Wi-Fiが裏で動いていると、CPUやメモリを消費します。2番や5番、iOSのアップデートがあると、裏でデータをダウンロードする可能性があるため、基本はOFFにしておくのが良いと思います。(今時のタブレッドはONでも問題はありませんが、iCloudの同期だけは確実にOFFにしてください)

以上です。

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