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PPK Go Reference Manual

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2021.06.30リリースのVer1.1.6の変更点を追記しました。(記:2021.06.30)

弊社にてソフトウエアの動作確認が取れましたので、公開に変更致しました。

初めての方は、本マニュアルの前にPPK-Go 補足情報に目を通して頂くことを推奨いたします。

本リファレンスマニュアルは、DJI ファントム4 RTKで撮影した写真の座標をPPK処理にて補正する方法をまとめたものです。前提は、以下になります。

  • WGS84座標系を使用
  • 最寄りの電子基準点からの補正データを国土地理院からダウンロード
  • 楕円高を標高に変換

これは、現場にてD-RTK2を設置した場合や、ネットワークRTKで飛行した場合、これらを全く使用しないで飛行した場合のほとんどの方に対応しております。(WGS84座標系を日本特有の平面直角座標〇系に変更したい場合は、Metashape上で変換可能ですので、弊社UAV測量トレーニングノートを参照ください)

上記以外のGNSS受信機を固定局として現場に設置した場合やVRS配信事業社を利用する場合などに関しては、マニュアルをご確認ください。

2. 操作方法

本ソフトウエアで後処理を実施する前に、事前に「2.1 最初に行う事」を実施してください。

2.1 最初に行う事

国土地理院・電子基準点データを使用する

FTPユーザ登録を行う必要があります。以下のURLにアクセスし、ユーザ名とパスワードを取得します。無料で使用する事が出来ます。

国土地理院 データ提供サイト

取得したユーザ名とパスワードをPPK Goに設定する事で、対応する観測時間のデータを自動でダウンロードできます。詳細は後述致します。

2.2 メニューの日本語化

最初に既存のプロジェクトを開くか、空のプロジェクトを作成します。

メニューの「Settings」→「Advanced Options」を選択し、「Language」を「Japanese」に変更します。PPK Go を再起動すると、表示が日本語になります。

2.3 プロジェクトの作成

「新プロジェクト」をクリックし、プロジェクトを保存したいパスを指定します。指定したフォルダには、デフォルトで「日付.UAV」というプロジェクトが出来ます。

既存プロジェクトを開く場合は、「開く」をクリックしプロジェクトファイルを指定します。プロジェクトファイルの拡張子は *.UAV です。

2.4 座標系の設定

PPK処理を行う座標系を指定します。この設定は後で変更することもできます。
「データム」をクリックします。

適切な楕円体モデルを指定します。

次に説明する標高への変換が必用無い場合は、上図のように任意の名前(例:default)を指定して、保存します。

標高への変換を行う場合は、OKを返さずそのまま、「2.5 ジオイドモデルの設定」に進んでください。

2.5 ジオイドモデルの設定

楕円高を標高に変換したい場合は、ジオイドモデルを指定します。ジオイドモデルは、既にソフトウエアに組み込まれており、「高度」タブをクリックします。

  • 「モデル」 “グリッド”を選択
  • 「タイプ」 対応するジオイドモデルを選択。地理院ジオイド(2011ver.2)は、”gsigeo2011_ver2_zhd.grd” です。
  • 任意の名前(例:default)で保存します。

* 将来ジオイドモデルが改訂された場合は、改訂後のジオイドモデルをプログ
ラムフォルダ内の【GeoPath】フォルダにコピーすれば、ドロップダウンリストに
登録されます。

2.6 データインポート

移動局(UAV 側)と基準局(電子基準点)のGNSS 観測データをインポートします。【データインポート】をクリックしダイアログを開きます。

2.6.1 UAVデータのインポート

「UAV データフォルダ―」側の「入力」ボタンをクリックします。フォルダの参照ダイアログが開きますので、GSRで撮影したPhantom 4 RTK の写真一式が保存されたフォルダを直接指定してください。

2.6.2 基準局(地上側)データのインポート

UAV 飛行中に観測した、電子基準点データをインポートします。

国土地理院・電子基準点データをダウンロードする
「自動」をクリックすると、ダウンロードダイアログが開きます。データソースを【JAPAN CORS】にして、ユーザー名・パスワードを入力してください。国土地理院のFTP サーバーより、電子基準点のデータがダウンロードされます。

インポート後、座標系設定ダイアログが開きますので、「2.4 座標系の設定」で説明した手順に従って設定します。既に設定済みの場合は、そのまま「OK」をクリックしてください。

2.7 移動局(UAVデータ)の設定

インポートしたUAV データの詳細を設定します。ファントム4RTKを使用する場合は、すでに観測データ内で定義されていますので、入力する必要はありません。

「UAV データ」ボタンをクリックするとダイアログが開きますので、UAV 上のGNSS アンテナ位相中心からカメラまでの相対位置を入力し「保存」をクリックします。

2.8 処理

設定が完了したら、「処理」をクリックします。解析がはじまりますので、しばらく待ちます。
データ処理に成功すると、飛行ルートが緑で表示されます。得られた測位解によって飛行ルートは色分けされています。

(1) 緑 FIX 解 高
(2) 黄緑 Float 解
(3) オレンジ ディファレンシャル測位
(4) 赤 単独測位
マップ上の「Base」は、基準局の位置を示します。

ルートマップ右上にあるアイコンで、マップの拡大・縮小などを行うことができます。

マウスでグリップして、表示位置を動かします。
クリックした位置を拡大
クリックした位置を縮小
一点目でクリックし、そのままドラッグして二点目でクリック解除すると、一点目と二点目を結んだ線を対角線とした四角形領域を拡大します。
全体表示
グリッド線の表示―非表示

オンラインマップに切り替えると、Google マップ表示になります。

2.9 解析結果の確認

「結果」をクリックすると、解析結果が保存されているフォルダがエクスプローラで開き

ます。解析結果はテキスト形式のファイルです。

3.0 解析結果のエクスポート

PPK Go によってエクスポートされる結果には、以下の2 種類のフォーマットがあります。
(1) テキスト形式のレポート
(2) JPG Exif 属性にジオタグ付け(書き換え)

MetahapeやPix4Dは、Exifは参照しておりませんので、テキスト形式でエクスポートする必要があります。

#2021.06.30リリースのVer1.16では、jpge画像ファイル内に埋め込まれているXMPタグの 位置情報も修正されるようになりましたので、Metashapeなどで処理後の写真を読み込むだけとなりました。

「エクスポート」をクリックします。ファイルダイアログが開きますので、フォルダ・ファイル名などを指定してエクスポートします。「ファイルの種類」によってエクスポートする形式が異なります。

テキスト形式のレポート
「ファイルの種類」に「Text report ・・・・」を選択します。

「保存」をクリックするとデータがエクスポートされ、処理結果が保存されているフォルダがエクスプローラで開きます。

JPEG EXIF 属性にジオタグ付け
「ファイルの種類」に「Geotagged image ・・・・」を選択します。

「保存」をクリックすると、Exif 属性の書換処理が行われますので、しばらく待ちます。
処理完了後、「フォルダ」をクリックすると、自動的にタグ付け・生成したJPG データが保存されているフォルダ【Picture】を表示します。なおPhantom4 RTK のオリジナル(観測生データ)の画像データは更新されることなく保存されます。

最後に、プロジェクトの保存を忘れないで行っておいてください。

エクスポートしたテキストをMetashape/Pix4D等に取り込む

<例>Metashape

(PPK処理前の)写真を取り込んでいる状態で、エクスポートしたファイルを「座標をインポート」から読み込み、座標を上書きします。

以上です。