UAV測量に必要な各RTK方式のメリットデメリット

ドローン測量で使用されるRTK方式には、以下の3つの方式があります。それぞれの補正方法とメリット・デメリットをご説明いたします。

1. 固定局方式

既知点の正確な座標を計測し、D-RTK3/D-RTK2を設置して座標を入力します。D-RTK3/D-RTK2を固定局として、機体の位置情報を補正します。

😊メリット
・プロバイダ契約が不要のため通信費がかからない

😔デメリット
・現場での作業が多い(固定局の設置、固定局への座標値の設定)
・送信機とドローンの電波が(障害物などで)途切れると誤差が生じる

2. カスタムネットワーク方式

4G通信を使用したネットワークRTK。送信機にドングルを装備するか、デザリングにて4G通信し、機体の位置情報を補正します。

😊メリット
・現場での作業が少ない(4G接続のみ)

😔デメリット
・4Gが繋がらない場所は使用不可
・プロバイダ契約が必要なため、月額通信費がかかる
・送信機とドローンの電波が(障害物などで)途切れると誤差が生じる

3. 後処理補正

撮影後、後処理ソフトを使用してRTK補正を行います。

😊メリット
・現場での作業が少ない
・通信費不要
・送信機とドローンの電波が途切れても後処理で正確に補正することができる

😔デメリット
・後処理ソフトの料金がかかる
・後処理の作業が必要
・後処理用補正データとして、電子基準点データを使用する分には無料だが、現場の仮想地点データを使用するときはプロバイダと契約(有料)が必要。

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