RTKを使用したUAV測量の設定マニュアル

弊社では、ファントム4RTKを購入されたお客様に、RTKを使用したUAV測量までの必要な設定をまとめたリファレンスマニュアル(PDF)をこの度正式にリリース開始いたしました。測量の実務を開始するまでの準備時間を短縮する事ができます。どうぞ業務にご活用ください。

今後、カスタムDEMを使用したグランドステーションや、ジオイドモデル、Metashapeとの連動をシームレスにマニュアルを整備する予定です。

概要

Phantom4 RTKは、RTK(リアルタイムキネティックシステム)を使用し、撮影画像のEXIFに正確な位置情報を記録します。その結果、より少ない地上の基準点(GCP)でもセンチメートルレベルの正確なUAV測量を実現します。本マニュアルは、UAV測量に必用なPhantom4 RTKの設定方法をリファレンスマニュアルとしてまとめております。

Phantom4 RTKの仕様及び各種マニュアルは、DJIの以下のサイトをご確認ください。

https://www.dji.com/jp/phantom-4-rtk/info#specs
https://www.dji.com/jp/d-rtk-2?site=enterprise&from=nav

最初に、「Phantom 4 RTK 同梱物」、「Phantom 4 RTK クイックスタートガイド」「D-RTK2 High Precision GNSS Mobile Station User Guide v2.0」の参照準備をしてください。

1-1 最初に行うべきこと

  1. Phantom4 RTK及びD-RTK2モバイルステーション一式の同梱物を確認してください。
  2. 送信機、機体のバッテリーを充電してください。取り扱いが不明な場合は、上記リンク先の「Phantom 4 RTK クイックスタートガイド」を参照してください。
  3. 機体の初期設定を行います。後述します。

同梱物の不足、バッテリーが完全に充電出来ない(早く終了する、いつまで経っても終了しない)、初期設定が出来ない、などの不具合がありましたら初期不良の可能性があります。メーカ保証2週間となっておりますので、早めにご確認ください

1-2 あらかじめ準備が必用なもの

カスタムネットワークRTK方式を使用する場合、電子基準点補正サービス(ジェノバ等)と送信機を接続する必要がございます。以下をご用意ください。

  • 電子基準点補正サービスへの加入
  • データ通信SIMカードの用意(通信会社との契約)

通信回線は、ドコモ、ソフトバンクに対応しています。au回線は非対応です。カードのサイズは、マイクロSIMカードをご用意ください。

データ通信SIMカードは、お近くの家電量販店等をご利用ください。ドコモ、ソフトバンク回線を使用しているSIMカードであれば、格安SIM(mineo、LINE MOBILE、nuro Mobileなど)でも使用可能です。1-5GByte/月 程度で十分です。弊社ではプリペイドカードも動作確認出来ているものもあります。

機体の初期設定

購入後、初めて電源を入れると以下の画面が表示されます。画面の指示に従って入力しActivationを完了させてください。

途中、Wi-Fiネットワークの選択の所で、所望のWi-Fiが表示されない場合は、Wi-Fiルータの近くで何度か試してください。ビル内に複数のWi-Fiが存在する場合、なかなか自分のWi-FIが表示されない事があります。Wi-FIのON/OFF、ルータの近くなどで行うなど粘り強く実施ください。

以下の様にActivationを完了させてください。

ホームアプリの選択では、Phantom4RTKを購入された場合は、GSRTK(測量用)を選択ください。DJI MG2は農薬散布用のアプリになります。

そのまま進めていき、ご利用規約などを確認し、ログインまで行ってください。

2-1 Wi-Fi接続のON/OFF

Wi-Fiは、トップページ左上のメニューから歯車マークをクリックします。

「すべてのアプリ」タブの「設定」をクリックし、Wi-Fiを選択します。

ON/OFFを切り替えます。

Wi-Fiは、送信と機体がリンク(接続)した時(送信機の電源を入れ直した時など)に、自動的に切断されますので注意ください。また逆にWi-FiをONにすると、送信と機体のリンクは切断されます。排他的な動作となります。

3 カスタムネットワークRTKを使用する際の設定について

カスタムネットワーク通信方式は、機体の位置情報を電子基準点とリアルタイムに通信し、機体の位置データを正確に補正するものです。あらかじめ、電子基準点補正サービスとの契約が必用です。

3-1 送信機内のUSBドングルにSIMカードを挿入する

送信機裏面の下側のカバーを外し、USBドングルにマイクロSIMカードを挿入します。

3-2 USBドングルを設定する

PCを使用しドングルを設定します。PCのネットワーク(Wi-Fi)を切断し、USBドングルをPCのUSBに挿入します。エクスプローラでUSB(ZTEMODEM)ドングル内のデータを参照し、AutoRun.exeを実行すると、ZTEの画面が表示されます。ZTE画面が表示されない場合は、Webブラウザで192.168.0.1を入力します。

「My Modem」の「Settings」を選択します。

「APN」を選択します。

「Mode」を「Manual」に変更し、その他の項目は、SIMカードの情報を元に入力してください。
*は、必須入力項目です。

入力が終了したら上部の<ボタンから一つ前の画面に戻ります。

「Network Selection」のボタンを押し、「Network Selection」の項目を「Manual」に変更します。表示されるNetworkから購入したSIMカードに対応するものを選択し「Register」をクリックします。

その後、再度の<のマークからトップ画面に戻り、「LTE」のところに緑のマークが表示されることを確認してください。

SIMカードの設定が正常に終了すると、ドングルが青く点滅しますので、ドングルをPCから外します。設定が上手くいかない場合は、再度設定を見直してください。

本ドキュメントでは、上記以外にも以下の内容を収録しております。お役立てください。

カスタムネットワークRTKを使用する際の設定について
5 D-RTK 2 ベースステーション方式を使用する際の設定方法について
6 ファームウエアのアップデートを行う
7 GS RTKアプリを使用する
8 撮影したデータをPCに取り込む
9 よくある質問

以上です。