Litchiの使用方法-General-

Litchiは、使用されている方もかなり多いと思いますが、DJIドローンのサードパーティの有料アプリです。DJI GoあるいはDJI Go4との大きな違いは、Litchiは通常のFPV飛行モードに加えて自律飛行モード等も兼ね備えています。

更にもう一つ大きな特徴は、有料アプリだけあって、Googleの地図、航空写真が最新版というメリットがあります。アプリとGoogleマップの契約形態には、無料版と有料版があり、無料版は古い画像、有料版は最新の画像が使われています。

従って、無料版を使用しているDJI Go(あるいはGo4)や、GroundStationPro等では画像が古くて自律飛行の場所が良くわからない(確認出来ない)という場所も、Litchiでは最新の画像を見ることで自律飛行の設定できるという事もあります。

内容に関する事故等の責任は負えませんので、各自の責任においてご参照ください。
*本マニュアルは、Phantom3以降のみの対応のみです。

Mavic/Phantom3-4/Inspire1-2/M100/M600

General

インストール後、最初にアプリを起動するときは、DJIサーバーにアプリを登録するためにインターネットに接続する必要があります。 DJIサーバーへの登録は、機体に接続することなく行うことができます。 登録はバックグラウンドで行われます。登録が失敗した場合は、エラーをポップアップで通知します。 インターネット接続によっては、DJIサーバに接続する際に問題が発生することがあります。その場合は、別のインターネット接続(家庭のWi-Fi、モバイルデータ接続、友人の接続、公共Wi-Fiなど)を試みてください。

Litchiを接続

リモートコントローラ(RC)と機体の両方で最新のDJIファームウェアを使用していることを確認します。 DJI Goを使用してファームウェアを更新、もしくは古いモデルのいくつかについてはdji.comからダウンロードすることができます。 次に、使用しているプラットフォームに応じて、次の手順を実行します。

Android

リモートコントローラにUSBで接続する場合
(Mavic Pro, Phantom 3 Advanced/Professional, Phantom 4 (Normal/Pro), Inspire 1, Inspire 2, M100, M600)
  1. バックグラウンドでDJIベースのアプリケーション(DJI Go、Litchi、その他のサードパーティ/ osmoアプリケーションを含む)が実行されていないことを確認します。 あれば、終了させます。
  2. リモートコントローラへのUSB接続のデフォルトとして、別のアプリ(DJI Goなど)が設定されている場合は、モバイルデバイスでそのアプリのデフォルト値をクリアする必要があります(Settings – Apps – DJI Go ) – デフォルトをクリア)。 Android 6以降では、デフォルトで起動するアプリを自動的に設定するデバイスがあるため、アプリを切り替えるたびにこの手順を実行する必要があります(たとえば、DJI GoからLitchi、またはその逆)。
  3. 機体とリモートコントローラを起動し、数秒間初期化させます。
  4. リモートコントローラをモバイルデバイスに差し込みます。
  5. 起動するアプリケーションを尋ねるポップアップが表示されますので、Litchiを選択し接続を開始します。

既知の問題
Android 6+を搭載したSamsung Galaxy S5、Xiaomi Mi5、LG G4デバイスの場合、P3 Standard / P3 4K以外の機種でLitchiに接続出来るのは、Litchiがデバイスにインストールされている唯一のDJIベースのアプリケーションである場合のみです。同じデバイスに、DJI Go、DJIの他のサードパーティアプリをインストールしないでください。

リモートコントローラにWi-Fiで接続する場合(Phantom 3 Standard / Phantom 3 4K)
  1. バックグラウンドでDJIベースのアプリケーション(DJI Go、Litchi、その他のサードパーティ/ osmoアプリケーションを含む)が実行されていないことを確認します。 あれば、アプリを閉じます。
  2. 強制終了は、DJIベースのアプリケーション(DJI Goやその他のサードパーティ/ osmoアプリケーションを含む)全てに実行します。 1.だけでは十分ではありません。アプリを強制終了するには、設定-アプリ – DJI Go(または他のアプリ名) – 強制終了 を行います。 
  3. 機体とリモートコントローラを起動し、数秒間初期化させる。
  4. 機体のWi-Fiネットワークに接続します。
  5. Litchiをスタートします。

iOS

  1. バックグラウンドでDJIベースのアプリケーション(DJI Go、Litchi、その他のサードパーティ/ osmoアプリケーションを含む)が実行されていないことを確認します。 あれば、終了させます。
  2. 航空機とリモートコントローラを起動し、数秒間初期化させます。
  3. Wi-Fiベースのリモートコントローラ(P3 Standard / P3 4K)を使用している場合、機体のWi-Fiネットワークに接続します。USBベースのリモートコントローラを使用している場合は、リモートコントローラをモバイルデバイスに接続します。
  4. Litchをスタートします。

メニュー画面の説明

  1. フライトモード:このドロップダウンを使用して、フライトモードを変更します。
  2. フライトテレメトリ:離陸標高に対する相対高度、ホームポイントから機体までの距離、全軸上の速度を表示します。フォローモードでは、モバイルデバイスと機体の距離が表示されます。
  3. 表示/隠す:スモールビューのサイズを最小にするにはタップします。地図と動画の表示を切り替えるには、スモールビューをタップします。
  4. 機体:機体の位置を地図上に表示します。タップして航空機の位置に「ウェイポイント」または「インターレストポイント」を追加します。 
  5. ホームポイント:地図上のホームポイントの場所を表示します。新しいホームポイントを設定するには、このマーカーを別の場所にドラッグします。ホームポイントを移動するには、飛行している必要があります。
  6. 写真/ ビデオスイッチ:カメラモードを変更します。
  7. 写真/ビデオ撮影:このボタンをタップすると、写真モードでは写真を撮影できます。ビデオモードでは、録画を開始/停止します。
  8. ジンバルピッチ表示:ジンバルチルトの現在位置を表示します。上は+ 30°、下は-90°です。
  9. モバイルデバイスの拡大:現在のモバイルデバイスの位置に地図をズームするにはタップします。
  10. 地図回転解除:デフォルトで地図は北に向いています。タップすると地図の回転が北側を基準にしてモバイルデバイスの位置に合わせて調整されます。
  11. カメラ設定:タップするとカメラ設定を開きます。

Status Bar

  1. モードスイッチボタン:タップすると、飛行モードを変更もしくは、Litchiアカウントにログイン等できます。
  2. 衛星数:機体が補足している衛星の数を表示します。
  3. RCバッテリー:リモートコントローラのバッテリー残量のパーセンテージを表示します。
  4. バッテリステータス:機体のバッテリー状態が表示されます。
  5. 機体ステータス:機体の飛行状態を表示します。
  6. アップリンク:リモートコントローラのアップリンクの信号強度を表示します。
  7. ダウンリンク:ビデオダウンリンク信号の強度を表示します。
  8. 機体バッテリ:機体のバッテリー残量のパーセンテージを表示します。
  9. 一般設定:タップすると一般設定が表示されます。

カメラ設定

「写真/ビデオ撮影」ボタン下の「カメラ設定」アイコンをタップすると、一般的なカメラ設定と撮影モード(1ショット/ HDR /バースト/ AEB /インターバル)を調整できます。
露出情報パネルは機体に接続されたときにビデオ画面の上部にも表示されます。
ISO /シャッタースピード/絞り/露出補正を設定するには、「カメラ設定」ボタンをタップし、次に「露出設定」をタップします。

カメラフォーカス

フォーカスを調整できるカメラの場合は、ビデオプレビューの任意の場所をタップし、その場所でオートフォーカスをトリガーします。
Mavic Pro(iOSのみ)では、ビデオプレビューを長押しし、フォーカスを無限に設定することもできます。

測光

デフォルトでは、測光はセンターモードです。 スポット測光を使用する場合は、次の手順を実行します。

  • カメラが調整可能なフォーカスをサポートしている場合は、ビデオプレビューの左上にある緑色の四角形のアイコンをタップし、測光モードに切り替えます。
  • ビデオプレビューの任意の場所をタップし、その場所でスポット測光を設定します。

センター測光に戻るには、スポットメーターのアイコンをもう一度タップすると、アイコンが消えます。

カメラズーム

光学ズーム:光学ズームをサポートするカメラの場合は、リモートコントローラのC2ボタンを押しながら左のRCホイールを使用して焦点距離を調整します。
デジタルズーム:デジタルズームをサポートするカメラの場合、カスタム機能 “デジタルズームイン/アウト”を使用します。

ジンバルロール調整

ジンバルのロール角を調整するには、リモートコントローラのC2ボタンを押しながら右のRCホイールを使用します。

以上

ご参考

高低差の大きい地形での飛行プランの作成は、第2世代とも言うべき最新のUgCSグラウンドステーションソフトウエアを使用すると、Googleアース画面で自律操縦の設定を行う事が出来ます。詳しくは、「UgCS Ground Station」を参照ください。(2019.12.03 追記)

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