UAV測量ソフト PhotoScanとPix4Dの比較

この記事も最初にリリースしてから1年と数か月経過しておりますが、じわじわとアクセスが増えてきましたので、内容を見直してみました。(2018.07.05)

SFM処理(Structure from Motion)を行うソフトウエアは、海外含めていろいろな所から販売されていますが、測量会社様はじめ日本で多く使われているのがAgisoft社のPhotoScanとPix4D社のPix4Dシリーズです。

概要

Pix4Dは、SFM処理をするソフトウエアとして次の4つに分類されています。ライセンスは、それぞれ別となります。

  • Pix4Dmapper(測量用)
  • Pix4Dbim(建築用)
  • Pix4Dag(農業:植生)
  • Pix4Dmodel(不動産用)

また、Pix4DはSFMだけではなく、ドローンで3D用撮影を支援してくれるPix4DCapture(無料)というソフトウエアも付属されています。対応している機体のメーカとしてDJI等ありますが、その機種が増えていること、そして新たにParrotにも対応しています。しかしながら、UAV測量用として使用するには、機能的にかなり厳しいです。詳しくはこちら 。

PhotoScanは、全ての機能が一つのパッケージに盛り込まれています。一つのライセンスで、測量、建築用、農業用といったモデリングが可能です。

どちらのソフトウエアでも、DJI社からリリースされているアプリ「Ground Station Pro」を使用することで、3Dモデリング、オルソフォト、UAV測量用の撮影を行う事が出来ます。基本無料で使用できますが、構造物のモデリング用の撮影(3DマップPOI)、撮影した写真から地図作成(PhotoMap)、KMLファイルのインポート機能は、有料オプションです。

専用のソフトウエアだけあって、日本のi-construction UAV測量に必要な機能が盛り込まれています。尚、DJI社のソフトですので、使用出来る機体はDJI社のみに限られます。

ライセンス

Pix4Dは、買取/年間/月の3形態のライセンスがあります。

PhotoScanは、買取のみです。

機能比較

i-construction観点で必要な機能としては、双方のソフトウエアとも基準点の設定、SFM処理、DSM/オルソモザイク/等高線等のエクスポート、DEMの作成(地上の木や建物等の天群の編集機能)、面積、体積、長さの計測、大規模対応、また農業用(植生)、建築物用が出来ますので、ほとんど差はないと言えます。

しかしながら、Pix4Dは画像は55MPX以上はオプションライセンスが必要という制約があります。

サポート・バージョンアップ対応

どちらも1年間のメーカ無償サポート付きです。どちらもメールベースサポートになります。

ソフトウエアのバージョンアップ対応は、PhotoScanは1.99台まで無料対応となります。現在は、(2018.7.5時点 1.4台)です。

対して、Pix4Dは買取ライセンスでも購入後1年間はバージョンアップ無料ですが、2年目以降は有償になります。実態は年間ライセンスとほとんど変わらなくなるのですが、費用も購入費用とあまり変わらなくなります。価格は、Pix4DはPhotoScanの2倍以上の価格(100万以上)となります(価格観は1年前の内容ですので、今は形態や価格は変わっているかもしれません)。

使用頻度と保守、金額を考慮してライセンス形態を考える必要がありますが、どちらも使いこなすにはある程度の時間がかかりますので、長い目で考慮する必要があります。

マニュアルの日本語対応、ノウハウ

どちらも日本語マニュアルは準備されていますが、ソフトウエアのバージョンアップは、ある程度のサイクルで変わっていくので、日本語対応バージョンが遅れているのはどちらも同じようです。

弊社でPhotoScan Professionalライセンスを購入されたお客様には、PhotoScan日本語マニュアル(PDF) (Ver.1.99まで無料更新)及びUAV測量トレーニングノートを無料にて進呈しております。UAV測量トレーニングノートは、今までのノウハウ全て含めています。

最後に

比較した結果、今ではほとんど機能的な差がなくなりました。ソフトウエアは外国の会社のため、日本語サポートを受けられる販売店を利用された方が良いかと思います。また、現在ではネット上の情報という観点では、PhotoScanの方が情報量が圧倒的に多いです。Pix4Dは、なぜかほとんど情報がありません。

弊社では、PhotoScanライセンス、日本語マニュアルの販売をしておりますが、各国立大学様、私立大学様へ30校超ほど販売しております。近い将来、これら卒業生が即戦力となる事も踏まえて考慮されるのも良いかもしれません。

国土交通省の測量会社様へのアンケート結果では、使用率が高いのは、PhotoScan、Pix4Dという事です(人気順は、おそらく記載している順番通りだと思われます)。

知り合いの業界の方曰く、Photoscanは、古くから航空会社の航空測量で使用されており、信頼度は一番高いとのことです。また弊社と協力させて頂いている測量会社様もPhotoScanを使用しています。

弊社でPhotoScanを購入された会社様は、サポート1、2回程度で初めてUAV測量を行っても問題なく結果を出されています。逆に他社様で購入された会社様は、残念ながらお困りになられる事が多いようで、弊社のサポート情報(一般公開していない情報)を必要とされます。原因は購入したソフトウエア販売店のサポートが悪いようで、購入先を誤ってしまったと弊社に相談されてきます。(これは本当のお話で、追加のライセンスを弊社で購入して頂いております)。

また、販売店も含めほとんどの会社様が、その上位概念である写真測量の基本を知らないため、ソフトウエアを正しく扱えていない面もあります。そういったリクエストにお応えする為、今回「UAV測量トレーニングノート」をリリースさせて頂きました。自身もってお勧めいたします。少しでもお力になれれば幸いです。

以上です。

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