今回、ご紹介する問題は、Mavic3 Enterprise＋PPK GO＋Metashapeの組み合わせで処理した結果、GCPフリーでの誤差がXYともに1mほどずれるという問題です。
この現象を見る限り、カメラ座標に誤りがあるのか、検証点に誤りがあるのか、どちらかであり、カメラ座標に問題があるとすれば、Mavic3Eの問題なのか、PPK処理の問題なのかの見極めが必要になります。座標の素性としては、今回カメラ座標はPPK後処理を行っている為、電子基準点をベースとして補正されたもの、一方、検証点は、街区三角点を基準としてTSで測定されたものになります。よって以下の原因が考えられました。
- 検証点は街区三角点からTSで測定したものである為、街区三角点の素性を確認する。現場は中越地方の為に中越地震の影響が出ている可能性がある。
- Mavic3 EnterpriseのRTK動作に何かしらの問題が発生している
- PPK処理に問題がある
色々調べた結果、結論としてはPPK Goの設定の問題であり、マニュアルダウンロード＋ジオイド補正を行う条件時に、以下の設定を行う必要がありました。
- 基準点成果情報を元に「基準局」を正しく設定する
- 「データム」の「投影法」タブを何かしら設定する（本来必要のない設定ですが、これを行わないと正しく動作しない事がわかりました）
弊社のPPK Go実践解説書のマニュアルダウンロード手順にフィードバックしておきましたので、弊社お客さは、購入時にお知らせしましたパスワードでダウンロードください。
https://kuu-satsu.com/ppk-go/download/
以上です。
